2012 年 7 月 28 日

完全変形ダイ・ソード120728

高島 肇 — Filed under: 完全変形ダイ・ソード @ 5:37 PM

今回は先日のトピックスにて、お知らせいたしました肩関節部分の不具合についての調査レポートです。
お待たせしております各お客様にはご迷惑をおかけしております。
繰り返しになりますが、全ての各お客様へのお届けは当初の予定から約4週間(時期の表記に誤りがありましたので、修正させていただきました。謹んでお詫び致します。)
遅らせたタイミングにて発送の予定となっております。

さて、問題の部分についてですが、構造的な要因が成形作業によって、助長されたのではないかと思われます。

まず、これがこの部分を構成している部品の画像です。
ここでは肩からの前後のスイング・上腕のひねり・腕を2つに分割して離れる動き・さらに分割後の上腕のひねり運動、と以上の動きがこれらの部品で行うようになっています。
割れた後はこんな感じで腕の付け根にあたる銀色の金属製のパーツが二つに割れて、移動するようになっています。

今回問題になっているのは、上記の上腕が一体になっている時のひねり運動です。1方向にはスムースに回りますが、逆方向へは引っかかってしまい動かなくなってしまいます。

要因としては、原型の状態ではかなりゆるめだったのに対し、製品版のこの部分のテンションを上げたために、原型時には現れなかった力が発生したため、と思われます。

もともとここは二つに割れた部品が合わさって構成しているところです。
腕をひねろうとした場合、これらに力が伝わることになります。
お互いがぶつかり合う方向へ力がかかった場合はお互いが支え合って、自然に一体のユニットとして回転します。
ところが反対方向に回転をさせようとした場合は全く力のかかり方が変わってきます。
合わさっている部品のため、回転のために力をかけると離れようとする力に力のベクトルが変わってしまいます。

この現象については悔しいですが、設計時には想定出来ませんでした。
原型時にこの現象が起きなかったのは、ひねりについてのテンションがかなり軽めになっていたためです。いわゆるスルスル回る感じですね。
かかる力が小さいため、やや抵抗感が発生する程度で回転を行えていたのでしょう。

これに対して、製品版ではかなりがっちりしたテンションになるように加工を行いました。かかる力が大きくなってしまったわけですね。
そのため、回転に対しての抵抗の力も格段に強くなったというのが、結論です。

説明がくどくなってしまいましたが、これの対策としては、付け根部分の両金属パーツにフックを設けて、かみ合うようにします。
回転運動の時にお互いに引っかかって離れないようにすれば、回転方向に力のベクトルが変わる、と考えました。

で、この部品はプロトタイプです。新しくフックを設けた原型をかたどった型に家庭用のガスレンジで融かせる、低融点合金を流しました。
テストの結果は上々でした。

次はこれを元にした原型からの成形業者さんによるパーツでのテストです。

今週は以上!

by 高島

2012 年 7 月 20 日

完全変形ダイ・ソード120720

高島 肇 — Filed under: 完全変形ダイ・ソード @ 11:15 AM

現在、当サイトのトピックスページでもご案内をしておりますが、製品の方の動作テストの際に問題が発生してしまいました。

これの原因はほぼ確定し、これにあわせた新原型部品を製作しました。今はこれの検証を行うための準備に入っています。

問題は解決しつつありますが、残念ながらご案内していたお届けの時期をズラさざるを得ません。本当に申し訳ないです!
原型やこの部分の設計変更時にサンプルによる構造テストを行ったんですが、実際の製品は素材が変わってきているためか、予想外の不具合が出てしまいました。

これからはこの辺りも詳しくレポートして行こうと思っていますが、まず本日はその場所と発生している問題の説明から。


これがその部分です。ここは非常に複雑な構造をしており、過去に何度も設計を変更してきました。
この部分の動きは肩関節としての動きに加えて、変形時には二つに割れて任意の場所に移動し、その上で上腕付け根のあたりで特定の角度に傾く必要のある場所です。
画像で出すとこういう感じですね。

と、こういう動きをするために特殊な形状の部品が内蔵されています。
これが今回の原因になっています。これに関してはまた次回以降で説明します。

で、今回発生したトラブルの現象は、人型形態の時のものです。
成形業者さんから上がってきた製品サンプルを確認用に組み立てた時に発生しました。
上腕と言うか腕全体ですが、肩間接の玉に対して1方向にしか回転出来ない、というものです。
撮影に使った原型や初期のサンプルテストでは全く見られなかった現象です・・・困りました。

これの原因については次回でレポートします。

今週は以上!

by 高島

2012 年 6 月 9 日

完全変形ダイ・ソード120609

高島 肇 — Filed under: 完全変形ダイ・ソード @ 11:35 PM

おかげさまでやっとダイ・ソードが完成し、先日当サイト用の画像撮影も終了しました。
ほんとに磨きには長い時間がかかりました。長かったー。

で、今はなにをやっているのかというと、また磨いてます。ウウウ・・・。
今度は撮影後の部品をバラして成形業者さんに持って行くのですが、撮影時に部品の各所の塗膜がはがれたりしたため、表面を整えなければいけません。
それで磨いてるわけです。
これはそんなに大変な作業ではないんで、明日には終わるでしょう。
今回は、こういう単純な手作業にかなり時間を取られてしまいました。何しろ一人でやってるんでねー、こういう状況になると、効率が悪いです。アシスタントが欲しいなー。
次回の作品の作業の際には、アシスタントのバイトを募集するかもしれません。興味のある人は今のうちにご連絡ください。

さて、というわけで撮影した画像を紹介ページにすぐにでも載せたいところですが、まだ優先するべき仕事が残っているため、それが完了してからになります。
今日はそれのうちの1枚を載せておきます。

あと、ダイ・ソードのキット版はこれからのお申し込みいただいた分はお届けは8月となりますので、よろしくお願い致します。

今週は以上!

by 高島

2012 年 5 月 6 日

完全変形ダイ・ソード120505

高島 肇 — Filed under: 完全変形ダイ・ソード @ 2:09 AM

久しぶりの更新です。丸々2週間経っちゃいましたね。
現在も磨きが続いています。

今日は弊社通販の特典パーツの話題です。
先だって、業者さんにテスト用に渡していたパーツの最初の1組が、メッキ処理が終わり戻ってきました。

本番と同じ条件を揃えないとテストにならないため、今回から成形をお願いするところから分けていただいたレジンで、自分が複製しました。
この辺の作業の時間も、現在の進行状況に影響を及ぼしてますね。

さて、サンプル部品へのメッキは無事、イメージ通りのものが上がってきました。さすがメッキ、ピカピカです。
これでやっと、作品紹介ページの特典のところに画像が載せられます。
ちなみにこの特典パーツの「召還剣」は約1/12スケールのサイズで、全長は約9センチです。

今週は以上!

by 高島

2012 年 4 月 22 日

完全変形ダイ・ソード120421

高島 肇 — Filed under: 完全変形ダイ・ソード @ 1:28 AM

今日は先日までテストを繰り返していた特注の部品についてです。
画像の左側にナットがはまったネジが見えますね?これがそうです。今回の主役。

右側は、これのテストをするために複製後に組み立てた部品です。
このネジは一見、一般的なネジと見分けがつきませんが、実は特殊な構造をしており、締め込んだ後のゆるみを防止する機能がついています。
商品名は「ノジロック」、半年前からこれのテストを続けてきました。

ダイ・ソードからの新設計は主要な各間接はナットを使って可動を行います。この方法だと、部品本体の素材を選ぶ必要が無くなります。複製業者さん別の、この素材は使える、使えないといった縛りに悩まされる事が無くなります。
ただ、ナットは締め込めば固定は出来ますが、部品を可動させると簡単に緩んでしまいます。

で、「ノジロック」という特殊ネジの出番なワケですが、これを製作しているメーカーさんをウチの元スタッフがネットで見つけてくれました。1年前くらいですかねー?
以来、ダイ・ソードから再開する「完全変形」シリーズに採用するためテストを繰り返してきました。
素材やネジ自体の微妙なサイズの違いでテンションが全く変わってくるため何度も試作をお願いし、先日についに満足のいくものが出来ました。
さすがに100%ゆるまない、というわけにはいきませんが、以前の旧作品に使用していた素材に、ネジを締め込んだ際のものとほぼ同じテンションが得られています。

太さが決まったという事で、これから長さ別の各サイズの「ノジロック」の生産を依頼することになります。
ナット同様、特注の部品が増えてきて、面白いことになってきました。このままハーフ・アイ独自の方向にどんどん進化させていきます。

今週は以上!

by 高島

© STUDIO HALFEYE