2017 年 11 月 17 日

「可変エスカフローネ復刻の道!」 171117

高島 肇 — Filed under: 可変エスカフローネ,天空のエスカフローネ @ 4:38 PM

ただでさえバタバタしているところに、どういうわけか外出しなければいけない用件が今月は集中しており、作業時間の確保に苦労しています。
こういうところは1人で加工作業をやっている辛さですね。

さて、今回もエスカフローネの方のレポートです。
肩の宝石(エナジスト)パーツの新しい原型は出力・研磨及び新しい型の製作作業が完了し、これからテスト成形にはいるところです。
比較検討するのにもうちょっと時間がかかるため、こっちのレポートはまた次回に行います。

今回はマントの話にします。
以前に試作を何度かレポートしましたので、ご存知の方もいるかと思いますが、今度の「エスカフローネ・リバイバル」ではマントの中に金属線を封入して、形状の変化と固定を両立した作りになっています。
試作製作は成功していますが、試作モデルでは金属線の封入・裁断及びマントの端の飾りパーツの取り付けを行うのにとても時間がかかりました。

この一連の作業を効率よくやれるようにするための治具、というか特製のアイロン台を自作しました。
密着時に金属線を定位置にセットしやすくするためのミゾを作ることにしました。
金属線の厚みはミゾに逃げるので布同士の密着度を上げる効果もあります。

esca171105b
これが製作時の画像ね。
糸ノコでミゾの形を切り抜いた薄い板をベースの板に木工ボンドで接着、クランプで固定してまる一晩放置。
esca171113a
出来上がった状態です。
各ミゾの末端に頭を切ったネジ釘が打ち込まれています。
金属線はこれに巻きつけて固定します。

上に書いた手順をこのアイロン台の上で行います。
esca171113b
これが密着完了時の状態。

これから今度はマントと帯の形に切り抜きます。
これも専用の切断ガイドの治具を作りました。
全部、見せちゃうのもなんなので、これの画像は省略。
esca171113c
これが仕上がった製品版仕様のマント第1号です。
構造は同じなので、見た目は前回と変わりませんが、作業時間は半分になりました。
とはいえ、一連の作業を完了するのに3時間ほどかかってしまっています。
まだかなり要領が悪くモタモタしてますので、もっと手早くやれるようにする必要があります。
これは自分の作業の熟練が必要になります。
何枚も作らないといけない、ということでなかなかね・・・大変です。

今回は以上!

by 高島

©サンライズ
※こちらの写真に使用の画像は開発中のものです。
各部品の形状等は今後、修正・変更される場合がございます。

2017 年 11 月 10 日

「可変エスカフローネ復刻の道!」 171110

高島 肇 — Filed under: 可変エスカフローネ,天空のエスカフローネ @ 5:33 PM

1週、開いてのレポートです。
いやー、どうにもバタバタしており、なかなか当ブログの原稿を書くタイミングが見つかりませんでした。

現在はエスカフローネの型の製作もようやく終わり、間も無く本番の成形・組み立てが始まるところです。

成形開始の前にやる大仕事の一つに各部品の成形色のための材料に入れる顔料の調色があります。
手元にある赤・青・黄色・黒などの基本色を混ぜて目標の色にするための比率を模索していきます。
特にレシピなどはありませんので、全て自力で各比率を見つけなければいけません。

esca171105a
で、画像のこれがエスカフローネの各部の色を作る際に作ったサンプルチップです。
材料のレジンは硬化時に白くなるものなので、A・B液を混ぜて硬化させて初めて色の付き具合が確認できます。
だいたい1色につき完成まで10通り、多いときは17通りぐらいの配合実験を行いました。
なんか箱一杯のクッキーみたいなことになってますが、これだ!という色に持って行くまでこれぐらいの量の試行錯誤が必要になります。

これらの中でベストと思われる色での成形テスト部品が組み上がりました。
各パーツの色合いは良い感じなのですが、肩の宝石(エナジスト)パーツの光の抜け方が気になります。
うーん、綺麗は綺麗なんですが、なんか違うんですよねー。
通常、クリアパーツは裏側をシルバーカラーで塗り、ムラなく光が反射して見えるようにするため肉厚を均一にしています。
今回もそのセオリーに従いました。
ただ、エスカフローネのこの部分は宝石のイメージなのでは光は反射せず、抜けてくるブロック感が正しいのではないかと今、気がついたわけです。

我が社創業時の第1号作品を20年後の現在ならではの技術で美しく造形する!というのが今回のテーマの一つになっていまして、ここは妥協することなくもう一つこだわってみたいと思います。
これは部分的な作業なので、全体の成形・組み立てを追いかける形で進めますので、今のところはスケジュールには影響しない予定です。

早速、新構造のCAD部品を設計しました。
もともと別のパーツが内部に潜り込んでくるため中空にしましたが、出来るだけ中空部分が少なくなるように各部のクリアランスを調整して、宝石内部を肉を増やしていきました。

これを3Dプリンター「Form2」で出力。
esca171110a
画像は出力したてのところです。ぶら下がってますねー。
esca171110b
これが造形ベースから外した、まだサポートがついている状態です。

光の抜け具合は、これから磨きをかけて型取り、クリアレジンで成形してみるまではわかりません。
狙い通りに行くと良いのですが。

結果は次回にて報告します。

今回は以上!

by 高島

©サンライズ
※こちらの写真に使用の画像は開発中のものです。
各部品の形状等は今後、修正・変更される場合がございます。

2017 年 10 月 20 日

「可変エスカフローネ復刻の道!」 171020

高島 肇 — Filed under: 可変エスカフローネ,天空のエスカフローネ @ 3:21 PM

長くかかりましたが、やっとエスカフローネ原型の仕上げ研磨作業が終了しました。

最終的にはほぼ全パーツに手を入れており、新規に作ったパーツは8割程です。
もう、ほとんど新作ですねー。
表面の仕上げも今回はツヤがある状態に変更、色分けも現在のパーツ分割方式になっています。
現時点ではまだ色が付き、組み上がった状態では自分も目にしていないので、これからの着色サンプルが組み上がるのが楽しみです。
今までやったことのない実験的な部品の製造法も、今回色々と取り入れており、マントもその一つです。
esca160715c
前回の試作で製法が有効なのは確認できましたので、これから本番用の専用アイロン台を製作します。これについては次回ぐらいで報告する予定です。

ただ、生産については版権元さんの監修を経た後となり、来月からとなる予定です。
誠に申し訳ありませんが、現在お待ちいただいているお客様へのお届けはもう1月伸びた11月となる予定です。
何卒、今しばらくご辛抱ください。
なお、お届けの予定の詳細はこちらでご覧いただけます。

着色版の画像も出来上がり次第、公開致します。
自分が手がけた中でも屈指の美しい仕上がりになると思います。楽しみにお待ちください。

今回は以上!

by 高島

©サンライズ
※こちらの写真に使用の画像は開発中のものです。
各部品の形状等は今後、修正・変更される場合がございます。

2017 年 9 月 22 日

「可変エスカフローネ復刻の道!」 170922

高島 肇 — Filed under: 可変エスカフローネ,天空のエスカフローネ @ 4:27 PM

もう少しでエスカフローネは原型の仕上げ研磨作業が終了するところです。作業がどうにも地味なんでね、集中力を維持するのに苦労しています。

で、先日またもや事件が発生。
竜の翼関係は一連の成形テストのため、先に仕上げを終わらせていました。
今回別パーツ化した翼裏側の骨状の細かいパーツを、現在研磨が続いている本体パーツとは別の場所にしまっていたはずなんですが、これがどこにも見当たりません。

いやー・・・、またやらかしてしまったようです。全くもってお恥ずかしい話です。
ひとまとめに袋に入れてヒョイっと置いていたのが災いしたようです。
つい先日、フィギュアの頭部を失くしたばかりなんで、ちょっとショックが大きかったです。

失くなってしまったものは仕方がないので、急遽新しく作り直さなければいけません。
これは以前のレポートでも書いていた、エポキシパテを使って作ったかなり面倒なパーツです。

あれをもう1回やるのは気が重いので、別の方法を試して見ることにしました。今回は3Dプリンターを使います!

実は先日、待望の3Dプリンターを導入しました。こいつです。
esca170922a
今年の夏のワンダーフェスティバル等のイベントでこの機械での出力品を色々と見せてもらいました。
仕上げの際の研磨作業の軽減にかなり期待ができそうです。
実際に、この機械が活躍するのは次回の新作の出力時となりますが、いきなり本番でサクサク使用できるとも思えませんので、諸々のデータ収集と練習をあらかじめやっておきたいと考え、導入を決意しました。
もう個人レベルで買える価格帯になってきたとは言え、それなりの金額のため、これから長〜いローンが続くのが少々気が重いです・・・。

さて、原型の方の話に戻ります。
前回は翼本体のカーブに合わせるため、エポキシパテを押し付けて硬化後に削り込んで部品を作りました。
今回はこれをCADで作りますが問題はこの翼のカーブで、これはCADソフト内に反映させるのは非常に難しいです。
これは3Dプリンターの特性を利用します。

今回導入した3Dプリンターで出力した部品は出力直後は柔らかい状態で、紫外線を使って二次硬化させる必要があります。
まずスキャナーで取り込んだ翼本体の画像に合わせて、CADソフト内で骨パーツを作ります。
この段階ではまだ平面状に作った状態でわざと長めに作っておき、これを3Dプリンターで出力。
出力終了後、翼本体にムリムリっと押し付けてマスキングテープで固定。この状態で数時間日光にさらします。
esca170918a
カーブに沿って硬化したのを確認後、翼本体にサイズを合わせて両端を削り落とします。
翼本体の接合用ダボ穴にエポキシパテを充填し、骨パーツを再度押し付けて硬化を待ちます。
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esca170918b
これを外した後、研磨を行い部品完成。
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3Dプリンターのおかげで、部品の作り直しによるタイムロスも最小限に留められました。
前回は硬化待ちを入れて2日ほどかかっていましたが、今回は半日程度で済んでいます。
ホント、便利になりましたねー。

今回は以上!

by 高島
©サンライズ
※こちらの写真に使用の画像は開発中のものです。
各部品の形状等は今後、修正・変更される場合がございます。

2017 年 9 月 1 日

「可変エスカフローネ復刻の道!」 170901

高島 肇 — Filed under: 可変エスカフローネ,天空のエスカフローネ @ 2:19 PM

エスカフローネの最後の加工作業が終了しました。
あとはひたすら研磨するのみです。
本体も間も無く1回目の研磨が終了します。
この後、サフを吹いた後に補修して2回目の仕上げ研磨を行います。

さて、今回は竜形態に搭乗する主人公の王子様とヒロインの女子高生のフィギュアのパーツ分割作業の話。

王子様は20年前の初回発売時に同梱、女子高生はその数年後の再販時に新たに加えたものです。
物語上、ヒロインが主人公にしがみついて竜に乗っている、という絵がしっくりいくと思ったんですね。

当時はムクの状態のレジンで成形していましたので、本体同様色分けなどは一切ない、一体成形の状態です。
腕と剣のみ別パーツですね。

で、今回はこれらも本体に合わせてできるだけカラーリングを再現しよう、ということで大まかな色に合わせてパーツ分割を行いました。
やり方としてはオリジナルの原型を何個か複製して、対象となる色の部分だけを残してあとはゴリゴリ削り落とします。
胴体のスカートと上着なんかの部分は割と簡単にできますが、髪の毛と頭部の分割はなかなか大変です。
ニッパーで大雑把に削った頭の内部をモーターツールでガリガリ削っていき、もう一方の髪の毛を削り落とした坊主頭がすっぽり入るように何度も確認しながら削っていきました。
主人公の髪の毛パーツは直径約6ミリ、ヒロインの方は約4ミリです。
これの内側をモーターツールでガリガリ削り広げるわけです。
油断しているとモーターツールが跳ねて他の場所やら指を削っちゃうんで、まあ怖いのなんの。
非常に集中力を要します。
その後は、坊主頭に密着するようにエポキシパテを充填して、硬化後に外せば完成です。あとは磨くだけです。

で、ここで事故発生。
作業机の上に置いていた、加工完了後の全パーツを入れた箱にうっかり腕を引っ掛けてしまい、床にぶちまけてしまいました!

必死に這いつくばって部品を探しました。
も〜、画像を見てくださいよ!これらわずか数ミリのパーツ全部が床にぶちまけられちゃったわけです。泣けてくる・・・。
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左がヒロイン、右が主人公のパーツ群です。

その後、なんとか各パーツを拾い集めたのですが、どうしても主人公の頭が見つかりません。
おそらくもう想像もつかない、とんでもないところまで転がって行っちゃったんだと思います。
2時間ほど捜索を続けましたが、これ以上は時間が勿体無いので、捜索は断念。再度また複製を削って作り直しました。
これに合わせる髪の毛と胸のエポキシパテの充填作業もやり直しです。
うっかりミスで半日近く時間を無駄にしてしまいました。・・・あー悔しい。

現在は、このフィギュア部品も研磨を行なっていますが、またぶちまけないよう袋に封入して管理しています。
今度やったら、まちがいなく心が折れます。
今回は以上!

by 高島

©サンライズ
※こちらの写真に使用の画像は開発中のものです。
各部品の形状等は今後、修正・変更される場合がございます。

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