作業全般進行報告180612

お久しぶりでございます。
またもや久方ぶりの更新となりました。
みなさまお元気でしょうか?自分は割と元気にやっております。
今は成形仕事もこなしながら、みっちりと「超銀河グレンラガン」の設計をこなしています。
これに関してはまた次回に集中して報告します。

さて、先月もとにかく色々とありまして、気分が乱されることが多く、まあそういう時は決まって自分は成形仕事で失敗をやらかします。
心ここに在らずっていうんですかね。型にレジンのA・B液を混ぜて入れないといけないところを、両方A液を入れちゃうなんてのは常習犯です。
先日はこれをさらに上回る失敗をしまして、あろうことか型を捨てちゃったんですな。

部品の成形では、メインで回している型の中で修正が必要だったり、埋め忘れや型が壊れちゃったりするものが発生します。こういった時には、部品単位で小さい型を作り、メインの型の注ぎ口にセットして追加成形したりします。こんな感じ。
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注型後は注ぎ口に固まっているレジン塊から型を掘り出したあと、中の成形部品を取り出します。
先日捨てちゃった型は非常に小さいものです。
目立たないとはいえ型ですからね。大変大事なもので、普段は取り扱いに注意して、脱型の時には忘れずに取り外していました。

ただ、先日は色々と別件で頭を悩まされていた上(この辺はコラムの方で後日、書きましょうかね)に、スケジュールに押されていたため、相当注意力が散漫になっていたようです。
気がついたのは、成形から数日後の部品の組み立てに入った時で、そのサポート型で成形したはずの部品が見当たらない、という事態が発生したところからです。
・・・いやー、型にセットしたのは覚えてるんだけど・・・。
ん?でも部品を外した記憶がないぞ!と気がつき、次に型そのものも見当たらない!となったわけです。
もうその時には後の祭り。成形時に出たゲートなどと一緒にゴミとして出しちゃってました。

いやもう、さすがに自己嫌悪。
ただでさえ、忙しいのにもう何やってんだオレは・・・。

で、一通り嘆いた後、早速型の作り直しをしなければいけません。
この際、せっかくの機会なので、以前からやってみようと思っていたCADと3Dプリンターを使ったシリコン型の元型を作ることにしました。

通常の型の作り方は粘土に原型部品を埋め込んで分割面を作って、これにシリコンゴムをかけて・・・、という手順になりますが、この粘土に埋める・・・というのが、結構手間と時間がかかります。
CADでチャチャチャ〜っとデータを作って、あとは3Dプリンターが勝手に作らせる、というような方法ができないかと。
問題は表面の仕上がりで、かなり綺麗な状態で上がって来るform2でもさすがにまんまでは使えません。原型の仕上がりレベルにするにはやはり磨きが必要です。
そうなると手間の軽減にはならないので、すでに磨き上がっている原型を埋め込む、部品の形のくぼみができている土台だけをCADで作ろう、ということになりました。
まさに、通常の型製作の時の粘土の部分だけをCADで作る、ということですね。
原型も以前CADで作ったものなので、こういう使い方ができます。

CADでの作業についての詳細は省きますが、そこそこ時間がかかりました。正直、粘土埋めと同じくらいはかかってしまいました。
やはり何事もやってみないとわからないものです。
とは言え、実験にまつわる諸データは手に入るので、やって損になることはありません。

さて、3Dプリンターの出力も終わり、原型部品をセットしてみました。
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パッと見でいい感じなのですが、この時点で失敗している点があります。
レジンを流し込む注入ゲートが凹んでますね。これはゴム型を作る元型なので、これにゴムを流し込んでできたゴム型のゲート部分は出っ張っていることになります。
CADで形を作る際に凹凸を逆に考えなければいけないのが、厄介です。
とりあえずそのままゴムを流してゴム型を作り、ゲート部分は手切りで切り取って、再形成しました。

さあ、結果はというと、レジンはちゃんと流れて部品の形状は綺麗に出ましたが、全体的に肉厚が薄くなってしまいました。
これは元型にはめ込む際の原型の位置が高く、結果これにゴムを流して型を作ったため、肉厚の薄い部品ができるようになっちゃったんですね。大体あと0.2ミリは欲しいところです。

であれば、元型をはめ込む際の元型のくぼみを深くすればいい、ということで元データのCADを修正して、再度3Dプリンターで出力しました。

また原型をセットして型取り、その方で再度成形しました。
で、成形部品を見て見ると今度は厚みが出過ぎています。0.2ミリ以上。????なんで?

・・・ということは、最初に作った元型の深さは正しくて、原型のセットの仕方が悪かった、ということになりますね。
うーん、無駄な作業をやってしまった。まあ、実験っていうのはこういうもんでしょう。

再度最初の元型で原型のセットに細心の注意を払って、型取りを行いました。
で、結果はというと、成形部品の仕上がりは非常に良好です。
これが最終的に出来上がった型です。
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いやー、長かった。いつも通りの粘土を使うやり方と同じかそれ以上に時間がかかってしまいました。

ただ、上にも書いたように手順や実践データは残りますので、次回に同じようなことをやる際の役に立ちますので、これは財産になるでしょう。

で、総評としてはCADによる粘土に代わる元型の製作はいけると思います。

今回は以上!

by 高島

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