完全変形ゲッターロボ・リニューアルver. 141107

「完全変形ゲッターロボ」の話の続き。
前回で、この作品のコンセプトは「似せる」ではなく「見せる」という事を書きました。
これにあわせて、各形態への移行をいかに効率よく行うか、という点も設計時のポイントです。
ここでいう効率は変形の際の作業の行程数ではなく、動く部品の数ですね。これは少なければ少ない程良いわけで、全体の部品数がこれで大きく左右されます。当時、絞りにしぼってパーツ総数約240個に留めました。
今でこそ、ウチの完全変形規格の総部品数200〜300なんてのは当たり前になっていますが、当時は未経験な数量で、これを社内で組み立てて「完成品版」として販売するやり方も同じく未経験で、始めた時にはそれは大きなハードルでした。

というわけで、形状の変形行程の再現にはこだわらず、移行の開始時と終了時の形を再現出来れば良し、という考えになりました。
ウチ、というか自分らしい結果への最短距離を行こうとする突破型の考えです。今はともかく、20年近く前の自分ですからね、かなり気が短かったわけです。

で、これで考えた方法が部品の「置き換え」です。
イーグル号の機首部分が良い例ですね。
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あの広い面積を持つイーグルの機首をゲッター1の頭の形に畳み込むのには膨大なギミックが必要になり、部品の数もスゴくなります。
これに対してイーグル号機首上面をパネルにして、それの中にゲッター1頭部を格納して、変形時にはこれを露出させます。
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部品数も最低限で済み、これに伴い強度も出せます。

この置き換えはマジックの物体の移動を見ていて思いついたものだったと思います。オリの中の虎がお姉ちゃんに変身しちゃうとかね、そういうヤツです。

前回に書いた「見立て」の方法に続き、この「置き換え」もこの完全変形ゲッターの時に生まれた、ハーフアイっぽい手法です。

手品にしてもギミックにしても、分かってしまうと驚く程シンプルなものですね。

今週は以上!

by 高島

©永井豪・石川賢/ダイナミック企画
※こちらの写真に使用の画像は原型のものです。
各部品の形状等は今後、修正・変更される場合がございます。

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