完全変形ダイ・ソード120728

今回は先日のトピックスにて、お知らせいたしました肩関節部分の不具合についての調査レポートです。
お待たせしております各お客様にはご迷惑をおかけしております。
繰り返しになりますが、全ての各お客様へのお届けは当初の予定から約4週間(時期の表記に誤りがありましたので、修正させていただきました。謹んでお詫び致します。)
遅らせたタイミングにて発送の予定となっております。

さて、問題の部分についてですが、構造的な要因が成形作業によって、助長されたのではないかと思われます。

まず、これがこの部分を構成している部品の画像です。
ここでは肩からの前後のスイング・上腕のひねり・腕を2つに分割して離れる動き・さらに分割後の上腕のひねり運動、と以上の動きがこれらの部品で行うようになっています。
割れた後はこんな感じで腕の付け根にあたる銀色の金属製のパーツが二つに割れて、移動するようになっています。

今回問題になっているのは、上記の上腕が一体になっている時のひねり運動です。1方向にはスムースに回りますが、逆方向へは引っかかってしまい動かなくなってしまいます。

要因としては、原型の状態ではかなりゆるめだったのに対し、製品版のこの部分のテンションを上げたために、原型時には現れなかった力が発生したため、と思われます。

もともとここは二つに割れた部品が合わさって構成しているところです。
腕をひねろうとした場合、これらに力が伝わることになります。
お互いがぶつかり合う方向へ力がかかった場合はお互いが支え合って、自然に一体のユニットとして回転します。
ところが反対方向に回転をさせようとした場合は全く力のかかり方が変わってきます。
合わさっている部品のため、回転のために力をかけると離れようとする力に力のベクトルが変わってしまいます。

この現象については悔しいですが、設計時には想定出来ませんでした。
原型時にこの現象が起きなかったのは、ひねりについてのテンションがかなり軽めになっていたためです。いわゆるスルスル回る感じですね。
かかる力が小さいため、やや抵抗感が発生する程度で回転を行えていたのでしょう。

これに対して、製品版ではかなりがっちりしたテンションになるように加工を行いました。かかる力が大きくなってしまったわけですね。
そのため、回転に対しての抵抗の力も格段に強くなったというのが、結論です。

説明がくどくなってしまいましたが、これの対策としては、付け根部分の両金属パーツにフックを設けて、かみ合うようにします。
回転運動の時にお互いに引っかかって離れないようにすれば、回転方向に力のベクトルが変わる、と考えました。

で、この部品はプロトタイプです。新しくフックを設けた原型をかたどった型に家庭用のガスレンジで融かせる、低融点合金を流しました。
テストの結果は上々でした。

次はこれを元にした原型からの成形業者さんによるパーツでのテストです。

今週は以上!

by 高島

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