2009 年 1 月 29 日

完全変形ダンガイオー 090129

高島 肇 — カテゴリー: 完全変形ダンガイオー @ 3:40 PM

はい!今日は『完全変形ダンガイオー』のパイ機の話です。
ここはちょっと時間がかかっちゃうかも。
このパートが一番、ギミックにおいてトリッキーな解釈や構造があるところだと思います。
今回だけではとても全部はフォローできないので、腿に集中して話をします。

さて、まず前提となる設定デザインの話からしましょう。
設定での変形シークェンスを見ると、飛行形態でのコクピット両サイドのインテイクが割れて、中のバイオメタルが腿の形になったところで、左右両側に開いた後、後ろ側に跳ね上がります。
行程が非常に複雑なうえ、設定通りカバーの中に腿を収納した場合、飛行形態の時のインテイク周りのサイズが巨大になって、非常に見栄えが悪くなってしまいます。

いちおう手作業で、この行程で一番良い形状の落としどころを探りましたが、満足のいく結果は得られませんでした。
 
設定デザインでは、カバーパーツは腿を覆っていますが、ヒザにつながる部分ではバイオメタルが露出している部分もあり、両方の条件を満たすのは非常に困難です。
このままでは埒があかない、ということで一回、自分が作った部品も設定も全部忘れてデザインを見直しました。
 
で、そもそも、腿をカバーで覆おうとするから無理が出てしまうのだと気付きました。

まず、インテイク周りとして見栄えの良い形に収まるパーツが、コクピット横の定位置に収まり、さらにその後ろに、バイオメタルの青黒い部分(腿)が来るようにすれば、デザイン画の飛行形態のバランスもトレースできます。
 
さらに両形態のデザイン画を見ると、インテイク周りのパーツは、前後をひっくり返した状態にすると結構似た形状に見えます。
いけそうです。
 
結論から言うと、両形態に通用する形状にバランス調整したインテイクパーツを、腿の後ろ側に最初から配置しておき、左右に展開するアームを介して上下に移動させれば良いのです。

 

飛行形態時は腿は外側を向けていれば良いわけで、腿の上を前から後ろに移動させる必要は全然ないのです。

とまあ、この難関はこういうふうに乗り切ったんですが、実際はこんなにあっさりとは解決してません。
この流れを思いつくまでに、何日ものこう着状態と移動の試行錯誤を繰り返しています。

今回は勢いがついてかなり飛ばし気味に書いてるので、置いてかれてる人も多いかもしれません。
画像で情報を拾いながら、読んでみてください。
面白いですよ。

やっぱ、今日は腿の話だけでいっぱいになっちゃいましたね。

今回は以上!

by 高島

©AIC・EMOTION

2009 年 1 月 22 日

完全変形ダンガイオー 090122

高島 肇 — カテゴリー: 完全変形ダンガイオー @ 3:25 PM

今日はまた、『完全変形ダンガイオー』です。

前回はロール機の胴体の話だったので、肩の話にしましょう。

いきなり脱線しますが、自分はひどい肩こり&頭痛持ちで、毎日の筋トレと柔軟でなんとかしのいでます。
昨日は用事があったもんでサボってしまい、早速今日は、その影響で肩こりと頭痛が始まってます。
一日たりとも運動をサボレないっつうのはどうにもねー、健康なんだか不健康なんだか。

さて、脱線はここまでということで、肩つながりでダンガイオーの話に戻ります。

肩ユニットの難点は、赤い肩アーマーから生えたり引っ込んだりする、ロール機主翼と上腕部分です。
 
ダンガイオーの肩本体は比較的大振りなので、色々なものを収納するキャパはあります。
これをどう使用するかがむずかしいところ。
肩アーマーは、飛行形態では向きが逆になり、肩本体とは離れた位置に主翼を展開します。
そのため、肩本体から簡単にニョキニョキ出たり引っ込んだり、という動きはできません。

解決方法としては、肩アーマー内に主翼の可動ポイントを設定して、形態に応じて主翼の向きを変え、収納時には肩本体にブス〜っと刺さっていくやり方をとりました。
これは数年前にダンガイオーの製作を決めたときから暖めていたアイディアです。
それくらい、この部分は解決しずらいところなのです。
 
次に上腕です。

・・・え〜、設定ではですねー、肩口にあるロール機のノズルからバイオメタルの塊がニュルっ!と伸びて来て、下腕のランバ機と合体する、というものですが、そのニュルっ!を別の方法で再現しなければいけません。
ノズルも合体時にはいつの間にか消え失せているので、この動きも兼ねたギミックが必要です。
 
前にも書きましたが、肩ユニットが比較的大きいのでこれを利用することになりました。

 

肩内部に回転軸を設け、上腕ユニット/ノズルユニットが表裏で一体となったモジュールを、グルッと回すことで入れ替わる構造を考えました。
いわゆるドンデン返しのからくりです。
上腕ユニットは収納時はできるだけノズルユニットの中に潜り込ませ、肩内部での回転での干渉にならないようにします。
なかなかヘンな動きで、面白いと思います。

あと、肩ユニットには強制合体時の移動アームとか、肩天面のクランク式の展開ギミックとか書きたいことはまだあるのですが、クドくなっちゃうので今日は省略。

次回は、パイ機に行きます!

今回は以上!

by 高島

©AIC・EMOTION

2009 年 1 月 20 日

完全変形CVライキング(仮)090120

高島 肇 — カテゴリー: 完全変形CVライキング+クラブバンカー @ 3:31 PM


©テレビ朝日・東映アニメーション
※こちらの写真は一次原型のものです。
各部品の形状等は今後、修正・変更される場合がございます。


長くかかりましたが、『完全変形ライキング(仮)』の原型が、ついに完成!
合体ものの宿命か、自分の性格ゆえか、一番最後に合体するパートに他のパートの課題がずれ込んで来て、大変な思いを毎回しています。
ええ、今回も大変でしたとも。
おかげで、例によってくど〜いギミックになっちゃいました。
それに加えて、作っているうちにやりたいことも増えていくんですよねー。
とりあえず、全部ぶち込みました!
 
細かいところは近日、作品の紹介ページをアップしますので、そちらをよ〜く見てください。
面白いですよー。
今はデザイン担当の野毛山がヘトヘトになりながら原型の撮影をしています。
なにしろ今回は、ライキング単体・グレート・トリプルと合体形態だけでも3種あるのに加えて、他にも諸々細かいのもあるので、撮影カット数は膨大です。
ダンガイオーとかの「完全変形」クラスの量だと言ってました。
すんごいボリュームですねー、ハハハ・・・。
ミガくの大変だ、こりゃ。
 
近日、アップであります。
お楽しみに。

今回は以上!

by 高島

2009 年 1 月 15 日

完全変形ダンガイオー 090115

高島 肇 — カテゴリー: 完全変形ダンガイオー @ 1:04 PM

前回のダンガイオー胴体部の構造解説の続きです。

だいたい7件ほどのクリアーしなければいけないポイントを、前回は挙げました。
考えていただけたでしょうか?
こういうのは自分であれこれ考えてみると、とても面白いんですよ。

では、ロール機の話。
 
細くてほとんどキャパのないロール機機首=胴体にギミックをいくつも入れるのは、容易なことではありません。
バラバラに構造を仕込んでいては、スペースがまったく足りないので、できるだけ複数のギミックを兼用できる構造にしました。
2種以上のギミックをひとつのユニットでまかなえれば、半数以下のユニット数にしぼれるということです。
ぐっと条件が楽になりました。
 
まず、腰アーマー移動アーム。

腰アーマーの移動には、もとの設定でもアームを使っての移動の表現がされています。
ロボット形態時には、当然ながら腰周辺に位置しています。
このアームをもっとがっちりした構造にして、脚部及び股関節のパイ機の機首がはまり込む、合体モジュールの機能も持たせました。

このパイ機のドッキング方法は、設計開始時にはかなり頭の痛い問題でした。

パイ機機首部分がくっつくロール機の箇所は、先細りになった機首の真裏です。
機首周辺のシルエットを美しく見せるためにも、そんな、上半身/下半身を支えられるようなガッチリしたものを配置するわけにはいきません。

なら、そのモジュールはいったいどこからどのように持ってくれば良いのか?

さんざん悩み抜いて出た解答が前述、腰アーマー移動アームの利用です。
これはミア機との位置にも近いため、さらにミア機用の合体モジュールも追加。
胴体に対しての背骨として、機能を持たせました。

ただ、パイ機コックピットの位置ではかなり苦戦させられました。
合体時、パイ機コックピットの配置される場所と同じところに、ロール機の機体裏側にある機首先端カバーパーツがあります。
これでは邪魔になってしまうので、ロール機機首裏先端カバー部には、先端から胸方向へスライド移動してもらうことにしました。
これと、畳み込んだ機首の形状と位置調整をギリギリまで詰めることを加えて、パイ機コックピットのスペースを確保しました。

パイ機を背中方向へ送ればいくらでもスペースは確保できますが、それだとダンガイオーの腰のシルエットが崩れてしまいます。
なので、ギリギリまで粘ったわけです。
ここは見て欲しいなー。

次に、キャノピーのシャッターギミック。

 

これは、機首先端部収納時、機首裏先端カバーを展開する際に空く空間を利用して、キャノピーパーツとシャッターパーツの上下が入れ替わる仕掛けになっています。
最適な位置に支点を設けて動かしますが、キャノピーパーツの支点を、ロール機コックピット後方のカバー兼ノズルユニットのヒンジ軸と兼用させました。
少ないキャパにおいては、ネジ1本増えるだけでも大問題なのです。

 

この、ロール機コックピット後方のカバー兼ノズルユニットは、展開したり小さく畳み込んだりして各形態に合わせて細かく位置を変えます。
特に強制合体形態時、パイ機機首が突っ込んで来るときには、ほとんど逃げ場がなく、なんとか用意できた“小さな小さなスペース”に収まります。
ここ、面白いとこですよ。
 
ラスト、機首の伸縮機能とスイング機構。

う〜、何かものすごく長くなっちゃって休みたいな、もう。

先の通り、機首の中は他のギミックがみっちり積み込まれてしまったので、機首ユニットの後端部分、胴体では胸の位置に、左右のスイング・ヒネリのモジュールを配置しました。
スライドは、背骨ユニットと機首ユニットで挟み込む形でスペースを確保。
それにつながっているスイング・ヒネリモジュールが胸ユニットを動かします。
ホントはウェストで回したいところでしたが、機首はあの通り他ギミックでミッチミチですからねー、胸内部で動かすことにしました。

・・・と、最後の方は疲れて簡単になっちゃいましたね。

今回は以上!

by 高島

©AIC・EMOTION

2009 年 1 月 13 日

完全変形CVライキング(仮)090113

高島 肇 — カテゴリー: 完全変形CVライキング+クラブバンカー @ 3:09 PM


©テレビ朝日・東映アニメーション
※こちらの写真に使用の製作中原型は監修前のものです。
各部品の形状等は今後、修正・変更される場合がございます。


年末から年明けにかけては、ズ〜ッと「クラブバンカー」と「ライキング」につきっきりでした。
手造形の部分以外はほぼ組み上がり、あとはライキングの頭部が上がるのを待つばかり。
・・・って、ここを正月休みの間に進めて、さあどうですか!って感じで画像をアップしたかったんですけどね。
実際は、休みが明けてから頭を作っています。

最終的な組立ても含めて、まもなく上がりそうです。
さあ、次回は全体像を見せられるでしょうか?

今回は 以上!

by 高島

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