完全変形グルンガスト 070607

前回からの続きです。
やっぱ、1回では書ききれないですね〜。
今回はいきなり難しいところ。

キャタピラは、人型形態時における1本の状態から、『ガストランダー』形態では2本に増えて幅が増す、という条件を書きましたが、難易度の高い条件はまだあります。

幅増しに加えて、前後方向にも伸びる必要があります。
全体的にキャタピラが大きく見えないと、安定感がありません。
『ガストランダー』形態では、正座をするような形になりますが、これに砲塔としての上半身が乗っかっている雰囲気が欲しいため、車体の先頭部であるヒザ頭から砲塔にあたる胸まで、できるだけ距離が開く様にします。
ヒザ関節の軸位置を腿本体から遠くとることで、後ろに下がる距離も伸びます。

で、ここで問題発生。
胴体部をできるだけ後ろに配置するのは、デザイン的には正解なのですが、同時に重心も後ろに行ってしまい、後方にコケやすくなってしまいました。
これに対処するためには、またもやキャタピラの動きに条件を追加しなければなりません。
伸縮機能に加えて、キャタピラ自体がゴソッと後ろに下がるようにします。

さて、いよいよキャタピラの動きの解説に入りましょう。

もう1件、条件を書くのを忘れてましたね。
設定では、『ウィングガスト』時には、キャタピラ部分がミュインッと尖って前方の翼端になります。
・・・できるかー!!
てなわけで、その尖っている部分だけを別の場所にしまっておき、出番がきたときにシャコッと、キャタピラにかぶさるようにします。


場所はどこが良いでしょうか?
回転して出てきますので、ストロークが邪魔されない場所が良いですね。
ちょうど、スネ内側が、主翼時には移動して内部部分が露出するので、ここが良いと思います。

次に『ガストランダー』時の幅増しについて。
スネ内側は薄いため、幅増し分は仕込めません。
さらに先述の『ガストウィング』時の翼端部分も、すでにここに配置されています。
う〜ん、どうすれば良いでしょうかね?
人型形態時・ウィング時にはなくて、ランダー時には必要な幅増しキャタピラ。

・・・・ポク、ポク、ポク、チーンン!
(アイディアが浮かんだ音。TVアニメーション「一休さん」参照)

浮かびましたー!
実際思いつくのに、丸1日かかりました。

幅増し分のキャタピラが入りそうなキャパシティのある場所を探したところ、キャタピラ本体とスネ外側外縁部との間が、結構むっちりと肉厚でなんとか入れられそうです。
ここに決定!
次に出方の検討をします。

キャタピラの設置面は、人型形態時にはスネ本体よりも奥まっています。
これを『ガストランダー』時には飛び出させて、なおかつ、スネ外側内部に隠した幅増し分が出てくるよう、キャタピラ本体がズレる必要があります。
2点の条件を満たすのはスライドよりも回転運動が良いでしょう。

スライドの場合は斜め前方に引き出しますが、自重が同じ方向にかかるため、また引っ込んでしまいます。よってNG。

回転式は、回転軸の金属製のネジがしっかり支えてくれるので大丈夫。

ただ、回転式にも難点がありました。
回転軸をどこに設けてキャタピラを支えるのか? という点です。
キャタピラ両端はNGです。
前端は、「たたみ込まれている接地部ダミーパーツを展開して、さらにキャタピラを長く見せる」ギミックがあり、後端は後端で、「丸く巻き上がっている、戦車のキャタピラ独特のシルエット」を出さなくては、雰囲気が出せません。



結果、両端ではない中央部という事になります。
この場合、一回、キャタピラ本体が割れて、回転軸支持部が通るストロークを確保しなければいけません。
ちょうど、スライド式のギミックで、キャタピラ本体が長くなって見えるようにする必要があったため、これと兼用することにしました。
パカっと割れた後、キャタピラがグル〜ッと180度回転します。
かなりトリッキーな動きですが、以前製作した「完全変形CV真ゲッター2」の肩の変形のために編み出したギミックです。
あれも随分無茶な条件だったな〜。

この軸には、さらに空間に遊びを設けておき、回った後に、後ろにスライドできるようになっています。これで、自重で後方にひっくり返る心配はありません。

キャタピラの大まかな説明はこんなところです。
膨大な量になっちゃいましたね。
やっぱ、分けといて正解。
なお、このキャタピラユニットだけを、弊社製品を常設して置いていただいている、東京上野の「ヤマシロヤ」さん6階にて展示していただいています。
本体に組み込んでしまうと、なかなか機能がわかりにくいのですが、ユニット単体で展示してありますので、ここに書いた機能が見た目ですぐにわかるとおもいます。
今回の説明でわかる人も、全然わかんない人も、ぜひ実物を見てみてください。

いやー、今回も長くなっちゃいました。
やっぱギミックがくどくなると自然、情報量も増えちゃうんですよね。

というわけで、今回は以上!

by 高島

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