休みが取れて、締め切り以外の事を考えてます。

先週まで続いていた設計がやっと完成しました。終わったのは設計だけなので、仕事自体はまだまだ続くのですが、とりあえず一段落しました。いやー、ほんとに長かった。
データ発送当日は、運送屋さんが集荷に来て玄関先で待っている間に発送用のCDにデータを記録していたりと、なかなかスリリングでした。「ミッションインポッシブル」みたいですねー。

というわけで、一昨日と昨日、念願の休暇を取りました。コラムの原稿もサボっちゃいましたー。
何ヶ月ぶりかな、休みを取れるのは。いやもう、寝た寝た。

で、昨日は久しぶりに美術館に絵を見に行ってきました。
渋谷のブンカムラ・ミュージアムでやっているレンピッカ展です。
先日、打ち合わせに行く際に駅構内のポスターで見かけていたものです。
1920年代に活躍していた女性画家で、作品は女性の肖像画が主です。
エアブラシを使ったような美しい色調ににメリハリの利いた構成が特徴で、非常に目を引く作風です。作者の名前は知らなくても、見たことのある人は多いんじゃないでしょうか?自分も知ってましたから。

モダンな雰囲気の画風に加えて、作者のタマラ・ド・レンピッカ本人もすごい美人だったために、当時は大変な人気だったようです。
社交界でも大活躍って感じですかね。
映画で見るような、豪華客船で旅をするのが主流の時代の豪奢な雰囲気が、作品や作者のプロフィールから感じられ、軽くトリップしました。

ところが、流行ったものは飽きられていくのも世の常で、時間が経つにつれて彼女の作品も忘れ去られていったそうです。作品自体はすばらしくても、どうしてもそうなってしまうんでしょうね。
世間にとっては、興味の対象が変わるだけでも、作者本人には死活問題です。
様々な苦労があったようです。時が経つにつれて、画風や描く対象が変化していく様から作者の苦悩が伝わってくるようでした。

時が経って1960年代に入り、また再評価されてきたそうで、良かった良かったとも思えますが、帰りの電車の中では色々と考えさせられました。

一流のアーテイストと自分をだぶらせるのはあまりにも身の程知らずな話ではありますが、自分の作った物やその複製品を売って生きていく立場は同じだと思います(断っておきますが、自分はアーティストだとは思っていません)。

他人に自分の作品を売る以上、相手の好みやその時の世間の価値観(流行とも言い換えられますね)に影響を受けます。
それによっていつかは飽きられる、いつかは売れなくなるかもしれない、といった現実と向き合って生きていかなければいけません。

どうすれば良いんでしょうね?
多分、答えはないんでしょう。自分にわかるくらいの問題であれば、世の中のアーティストはみんな良い暮らしをしてますよ。

ただ言えるのは、自分が作品を作れる立場なのであれば、それは続けなければいけない義務のようなものがあるような気がします。誰に対してかはわかりませんがね。生活できないからやめる!というのはとてももったいないことをしているような気がします。

今はまだはっきりとは自分も認識できていないのですが、去年・今年と色々と経験したおかげで、何かを感じてきています。

そうやって作り続けていった先に、なにかとても、すごく価値のあるものを手に得られるような気がするんです。とても。

久しぶりに時間が出来たんで、今日は長々と書いてしまいました。
今日はこの辺で。

by 高島

高島 肇 の紹介

スタジオ・ハーフ・アイ代表にして大黒柱の原型師。変形ギミックに命を懸ける、まさに変形の鬼。代表作:完全変形ゲッターロボなど多数。
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