待ってましたのデイヴィット・ブリン!

設計でカンヅメになっているかと思うと、色々と対外的な仕事もあったりで、スイマセン、先週のコラムさぼりました。
 
先週末、久しぶりに図書館に行きまして、前々から読みたかった小説が見つかり、早速借りてきました。
このいそがしいのに全く・・・全くもって、我慢できませんでした。
文庫はねー、ぼやぼやしてると店頭からなくなっちゃうことがあるんですよねー。
未読の本がどっさりあるもんで、躊躇してたらなくなっちゃったんです、この本も。
 
で、図書館に行ってみたらあっさり見つかったもんで、うれしくなって借りちゃったというわけ。
 
タイトルは「キルン・ピープル」、SFであります。
作者名はデイヴィット・ブリンです。
自分はこの人の大ファンであります。
非常に世界感というか、舞台の生活感を表現するのが上手い人で、すごく異質な舞台でもそこに生活する人たちをとても生き生きと描いています。
映画・アニメ・小説を問わず、舞台の臨場感というんですかね、そこにいる気分にさせてくれる作品が自分は好きです。
 
ただ、クドクドそこの生活感だけを説明していると飽きちゃうんで、そうさせずにストーリーでその世界を引っ張り回してくれるあたりがホントにうまいです。
 
今回読んでいる話もかなり変わった世界です。

ちょっと未来の話で、ある技術革新により陶土(キルン)様の物質で形作ったコピー人形に自分の精神を転写すると、24時間の期限で自分と同じ人格を持ったコピー人間が使役できる、ということが一般化した世界が舞台。
個性や生命、仕事などの概念がこの技術のせいでガラッと変わってしまっている。

このコピー人間は様々な作業レベルにあわせて調整されていて、色が設定されており、能力も様々。
頭はいまいちだけど、雑役に向いているグリーン、事務的な仕事が向いているグレイ、思考活動がエボニーなど。
他にもパープルとかレッドとかもあります。

主人公は探偵である誘拐事件の捜査を依頼されて、このコピーを使役して捜査を展開するわけ。
コピーとはいえ、全部自分の人格を持っているので、ストーリーの語り口は必ず一人称です。
基本的にはハード・ボイルドな雰囲気なんだけど、微妙にコミカル(コピー同士でも色のレベルにコンプレックスがあって、愚痴ってみたりと)なところもあって楽しめます。 
 
まだ序盤なので、これから話がどういう方向に行くのか分かりませんが、この先が楽しみです。

by 高島

高島 肇 の紹介

スタジオ・ハーフ・アイ代表にして大黒柱の原型師。変形ギミックに命を懸ける、まさに変形の鬼。代表作:完全変形ゲッターロボなど多数。
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