ペラぺラのSFの古本で思ったこと

先日、『完全変形CVバルキング(仮)』の監修を受けるため、久しぶりに電車での長時間移動をしました。忙しいときには、電車の中でもノートパソコンで設計なんかをしたりしますが、今回は原型を入れている箱やらなんやらのサイズが合わず、原型の他には、ノートパソコンも、現在読んでいるハードカバーの本も鞄に納まりませんでした。

で、数年前に神田の古本屋で見つけた、掘り出し物のSFの文庫本を持って行きました。薄いですねー、当時のは。もうペラペラ。1962年に出版されたものですが、昔のSFものは、そんな感じのものが多かったような気がします。

ところが読んでみると、内容は、現代の似たような作品と比べて、ストーリーや設定になんの遜色もありません。でも、今どきのSFの文庫本は、やたらと、ぶ厚かったりするものが多いような気がします。質的には差がないのに、何がそんなに本の厚みを変えているのかと、色々考えてみました。

多分、「飾り方」の差だと思います。描写のディテールや、ストーリーの本筋に繋がる細かい流れが増えているのだと思います。
「生のままだと高く売れないので、色々と素材を追加して値打ちがあるように見せる」

今どきの様々なものに当てはまりそうなフレーズですね。携帯電話然り、加工食品然り・・・、他にも色々と思いつきそうです。表面的な今の世の中の、価値基準を垣間見たような気がしました。

気が付いた以上、少なくともウチの作品はそうならないよう、努力したいものです。

by 高島

高島 肇 の紹介

スタジオ・ハーフ・アイ代表にして大黒柱の原型師。変形ギミックに命を懸ける、まさに変形の鬼。代表作:完全変形ゲッターロボなど多数。
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