ガレージキットとは・・・?

前回は結構ヒドイ話を書いてしまったので、今回はまじめな話。

最近はあまり言われることはないのですが、以前「完全変形ゲッターロボ」を発売したばかりのころに「なぜオモチャなのに値段が高いのか?」という質問の電話がよくありました。「完全変形cv真ゲッター1」の発売も控えており、相棒からの要請もありましたので、ここらへんで一度説明をしておいたほうが良いかと思います。(あくまで一般論ではなく、うちのスタンスとしてですが)

まず、「完全変形ゲッターロボ」・「完全変形cv真ゲッター1」共にこれは[オモチャ]ではなく、組み立て済みの[模型]です。さらに模型の中でも[ガレージキット]の部類に入るもので、この違いをわかっていないとお客様によっては購入しても不満足な結果になるかもしれません。

そこで、その[ガレージキット]とはどんな物か?

おおまかに言うと、作り手の作品に対するポリシー(デザイン・変形するための構造等)のためにある程度の構造上の強度・組み立て易さ・部品数(すなわち原材料費)や、一般受けするデザイン等を犠牲にした非常に個性の強い商品です。そのため、対象となる客層が限定されてしまい、販売数量も限定(売れなくなる、と言うこと)、これにあわせて価格も高価になります。さらに難易度の高さゆえに対象年齢も高めに設定してありますので、[オモチャ]のように小さいお子様が扱うことは想定していません。

結論としては、ポリシーの代償として商品内容がピーキーになり、そのため、少数生産・高難易度・高価格になった物ということになります。もちろん、この内容のバランスは調節可能で、例えば「完全変形cv真ゲッター1」のように変形する形態を一種類に絞り込むことによって、商品の部品数を削減・小型化させ、価格を押さえることが出来ます。いずれにしても、どこかを生かすためには代償を払わねばならず、このバランスをとるのがメーカーとしては難しいところです。

組み立て済み[ガレージキット]のメリットとしては、お客様の組み立ての際の手間が省けるところですが、代償としては、それが価格に跳ね返ってくる、と言ったところでしょうか? もちろん、あくまで[ガレージキット]ですから、組み立て後の可動部分の調整など、お客様の手間は無くなりません。このあたりを理解していただけていないお客様だと、当社の商品は、「やたら値段が高くて手がかかる[オモチャ]」になってしまうわけです。

以上が、当社製[ガレージキット]に関する見解です。お客様によっては、違うご意見もあると思いますが、こういうこだわりを持って商品を出せるのが、当社の長所だと思っていただけると幸いです。

by 高島

高島 肇 の紹介

スタジオ・ハーフ・アイ代表にして大黒柱の原型師。変形ギミックに命を懸ける、まさに変形の鬼。代表作:完全変形ゲッターロボなど多数。
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