何となく原型師の話

年がら年中、徹夜だ徹夜だと書いておりますが、実際、年がら年中なのであります。
で、今は設計の徹夜モードね。進めては後退するの繰り返しで、喜んだりがっかりしたりと地味、かつ激しい毎日を送っています。ハードな毎日です。

先日、見習君と話をしているときにその辺の話題が出ました。
どうも彼は勘違いをしていたらしく、いまは大変でも腕が上がってくれば楽に作れるようになっていくだろう、と思っていたらしいです。
ちょっと違うかな。
確かに腕が上がれば、いま現在苦労している作業はこなせるようになるだろうけれど、レベルが上がれば上がったで、そのときに持てる能力をフルに使って仕事をしなければいけないので、キツさにおいては自分も見習い君たちも全く変わらない、という話をしました。
変わらないんだゾ~!?

あえて自分の方にアドバンテージがあるとするならば、経験かな。
同じ痛みでも何度も経験しているので、そのぶん、我慢が効くのです。
とはいえ、いまウチに勤めている見習い君たちはすでに十分我慢強いので大丈夫。
このままちゃんと、作品をこなしていけば、着実にレベルアップして行くだろうと思います。
要は諦めないこと。

「自分に才能があるとかないとか」を悩むこともあるでしょうが、それはひと通りの限界を極めた人が言うことで、ちょっとやってすぐ諦めてしまうような人が言って良いセリフではないと思うのです(ここのところ、自分の周りではそういう人物が多いのでちょっと、書いてみたくなりました)。

なので、もしウチへの見習いをどうしようか迷っている人がいたら、思い切って来てください。キツい仕事ではありますが、自分自身に納得がいく仕事です。
さらに自らの作品が上がったときの喜びはひとしおです。
この気分は、そうそう他のことでは味わえないものです。
作品を作る者の特権と言ってもいいでしょうね。

ただし、楽をしたり、好きな事をやって、面白可笑しく暮らしていける仕事だと勘違いしている人はご遠慮下さい。
楽をして手に入れられるものなんて、相応の値打ちしかありませんから。

失敗を恐れず、挑戦をし続けられる人であれば、経験はいりません。
作れるようになれますよ。

by 高島

高島 肇 について

スタジオ・ハーフ・アイ代表にして大黒柱の原型師。変形ギミックに命を懸ける、まさに変形の鬼。代表作:完全変形ゲッターロボなど多数。
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